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2020.05.22 / 中藤 貴雄 新しい生活様式

岡山県で新型コロナウイルス感染症による本格的な外出自粛要請が出された4月17日からもうすぐ1ヶ月を迎えます。
岡山でも三菱自動車などの大企業をはじめとする製造業、飲食店や小売店、広告業や観光業、イベント業に関わる業種、大型ショッピングモールや百貨店など、既に想像を超える規模の深刻な経済的損失が報告されています。
 
また、長期的な学校休校の影響による再開の遅れを懸念して9月入学も本格的に検討されるなど、私たちを取り巻く環境は一変。
これまで私たちが送ってきた「当たり前の日常」が当たり前ではなくなってしまい、この出口の見えない状況で国も行政も私たち一人ひとりも、全てが手探りでの行動を余儀なくされています。
 
そんな中、特定警戒地域以外の行政の段階的な緊急事態宣言の解除の方針が決定しましたが、このタイミングでの自粛解除にはやはり不安も残ります。
私たちの暮らしは、また元に戻るのでしょうか・・。
 
ゴールデンウィーク明けの安倍総理大臣による方針公表を前に、政府の専門家会議が公表したのが「新しい生活様式」なる物。
具体例の一部がこちら
 

1人ひとりの基本的感染対策
・外出時、屋内にいる時や会話をするときは、症状がなくてもマスク着用
・手洗いは30秒程度かけて水と石鹸で丁寧に(手指消毒薬の使用も可)
・感染が流行している地域からの移動、およびその地域への移動は控える
・地域の感染状況に注意する
働き方の新しいスタイル
・テレワークやローテーション勤務
・時差通勤でゆったりと
・会議や名刺交換はオンラインで行う
・対面での打ち合せは換気とマスク
日常生活を営む上での基本的生活様式
・まめに手洗い、手指消毒
・咳エチケットの徹底
・こまめに換気
・身体的距離の確保(最低1m)
・「3密(密集・密接・密閉)の回避」
日常生活の各場面別の生活様式
〈買い物〉
・通販や電子決済の利用
・サンプルや展示品への接触は控える
 
〈娯楽・スポーツ〉
・筋トレやヨガは自宅で動画を活用
・予約制を利用してゆったりと
業種毎の感染予防がガイドライン
・トイレではフタを閉めて汚物を流す
・一度に休憩する人数を減らし、常時換気することに努める
・複数人が触れるものは適宜消毒する
・ユニホームなどをこまめに洗濯する

 

内容を見ると新型コロナウイルス感染症との併走を意識し感染予防に努めながら安全に暮らそうといった意図が見えてきます。
これは新型コロナウイルス感染症に限らず、これから遭遇するかもしれない未知のウイルス危機を回避する自己防衛の意識を普段から持つ事が必要と捉えるべきかもしれません。
 
全ては検査体制の拡充や、医療用マスクや防護服、フェイスシールドの確保といった医療現場の環境保全などと併せての話ではありますが、世界の指標が大きく変わることは間違い無いでしょう。
 
そんな「新しい生活様式」の中で注目したいのが今回具体例として示された「働き方の新しいスタイル」。
なかなか進まなかった”働き方改革”の促進に一石投じるかもしれません。
就業時間の短縮などの問題を、テレワークやローテーション勤務を採用する企業が増えたり、人材不足や人手不足についても規制環境から他分野や新分野への転職・参入も増加し、働く環境は今までより大きく好転する様に思えます。
 
暗いニュースばかりが取り上げられる今ですが、いつまでも後ろ向きでいるわけにはいきません。
しかし決して楽観視も出来ません。
 
現状で見えてきた事実や実態を自分なりに冷静に捉え、踏まえた上で、そろそろ少しずつ前を向いて進んでいく時ではないでしょうか。
さまざまな物が飽和し、さまざまな事が当たり前の時代だからこそ、「新しい生活様式」は全てのヒト・モノ・コトに改めて”ありがとう”と思えるチャンスなのかも知れません(^^)