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2018.06.17 / シラガユカ H様邸

パッシブデザインの視点でH様邸の増築工事をご紹介します。
 
 

ウィンドキャッチャー_昼光利用
01:自然風利用(ウィンドキャッチャー)
左側の窓の一部が縦すべり窓になっています。
縦すべり窓はウィンドキャッチャーとも呼ばれ、積極的に風を取り込むことが出来る窓です。
今回は増築工事ということで、既存の間取り・増築部の位置関係・風向きを考慮しながらウィンドキャッチャーを選定し、風の通り道をデザインしています。
縦すべり窓のすぐ隣にはFIX窓(開閉できない窓)を設置しました。
異なる仕様の窓が一体になっているのを〈連窓〉と言います。
外からの見た目も連窓だとスッキリしていますね!
右側の窓は横滑り窓になっています。
通風を考える時に大切なのは、入口と出口を確保すること。
そうすることで自然と空気は流れてくれます♪
昼光利用
01&02:昼光利用
01の窓はいずれも高い位置に設置しました。
これはお手持ちのアンティーク整理タンスを置く予定ということもありますが、採光という点も考慮しています。
写真の天井部分に注目して下さい。
白い天井が間接照明のように照らされています。
このように天井部分が照らされると部屋全体が明るくなるんです♪
同じ大きさの窓でも、配置する高さによって部屋の明るさは変わってきます!
 
02の縦長のFIX窓が床の間のアクセントウォールをやさしい自然光で引き立てています。
縦長にすることで、アクセントウォール全体がキレイに照らされていますね。
朝昼夕と陽光に合わせて変化する床の間、趣があってステキです♪
LED照明
03:LED照明
LEDダウンライトを採用しています。
木枠のついた和風のデザインでSimple is best!
ペンダントライトではなく、敢えてダウンライトにしたことで自然と床の間に視線がいきます♪
夜間の照明については用途や好みによって意見が分かれるところなので、施主さまとしっかり打ち合わせが必要ですが、H様邸では落ち着いた明るさとなりました。
 

その他:断熱(現場発泡吹付け硬質ウレタンフォーム)
快適空間の土台となるっと言っても過言ではない断熱!
増築部の屋根に160㎜、壁に100㎜の吹付け硬質ウレタンフォームを施工し、増築部の断熱性能を確保しています。
単に断熱性能だけを上げるだけでは1年中快適な空間になるとは限りません。
保温性能が高まることによって夏の〈熱ごもり〉が発生するからです。
そのために、自然風利用や日射遮へいの併せ技が必要になってくるのですが・・その話はまた!(長くなるので・・笑)

 
 
〇6月のひとこと。
パッシブデザインの住まいは「どこに建てるか」「どんな生活スタイルの人が暮らすか」で答えが変わってきます。
奥が深い・・けれど根拠が明示出来る!そんな家づくりがあるんです!それが少しでも伝われば良いなーっと♫
空気の流れを作り出す考え方(入口と出口の確保)は、これからの時期の湿気対策として押入などにも活用出来ますよ!