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2021.02.15 / 中藤 貴雄 職人は知っている!?

2021年も既に1ヶ月が過ぎ、「逃げる」2月に突入!
年々一年が早くなりますが、今年ももれなくあっという間に4月まで突っ走っていくんでしょう(^ ^;
改めまして、本年もどうぞ宜しくお願い致します(^ ^)
 
さて、今回は“職人”についてのお話を(^ ^)
職人と言いますと、やはりイメージするのは大工さんや左官さん、板金屋さんやクロス屋さんといった建築現場で働く技術者を思い浮かべますよね(^ ^)
少し前になりますが、私が長年通っております美容室「サロン・ド・シェリール」のオーナースタイリストとそんな雑談をしていました。
 
「職人さんって頑固なイメージがあるけど、やり難い職人さんっている?」
「美容師も間違いなく大工と同じように職人よね。」
 
と、まあこんな感じで(^ ^)
もちろん職人さんによって個性はそれぞれなので、相性というものはあるかも知れません(^ ^)
そんな職人さんですが、皆さんから見たイメージはやはり“その道のプロ”。
当たり前ですが職人と呼ばれる以上、現場での施工技術は必須要件。
だからこそ信頼して現場をお任せできるわけです(^ ^)
 
しかし、先日SNSで驚くべき光景を目にしてしまいました‥。
施工会社や地域は伏せられていましたが、大手建売り業者のとある現場の上棟前の状況を撮影したと解説される動画です。
木造住宅の建築では、上棟前に「土台伏せ」といってコンクリート基礎の上に土台という角材を固定し、その上に2.5センチ前後の合板を張り付け床の下地を施工する作業を行います。
「剛床工法」と言い最近では多く見られる工程で、弊社も採用しています。
映像では、基礎の中で土台が浮いてしまう程の土砂降りの雨の中、この「土台伏せ」の工程が行われていました。
そして雨に打たれた現場はそのまま放置‥。
 
この現場の問題は複数ありますが、敢えて特筆すべきは2つ。
1つ目は【ずぶ濡れになった合板は簡単には乾かない】という事。
この現場の工事は、基礎、土台、合板がずぶ濡れのまま進んでいくと思われ、床下の湿気は凄まじい状況が容易に想像出来ます。
2つ目は、当たり前ですが【工務店と大工職人が施工している】という事。ここが1番の問題かも知れません。
 
こんな施工に至った経緯はいくつか考えられますが、どんな事情があるにせよ、これは容認されるものではないレベルの事象です‥。
もちろん建売り住宅の全てがこんな事をしている訳ではありません。
もしかしたら注文住宅の現場でもあるのかもしれません。
もしもこれが後々どんな健康被害を起こし、資産価値に損失を与えるかを知らずに行っていたのだとしたら‥と思うとゾッとします。
 
特に昨今の住宅の高断熱化や高気密化は、設計や計算で理論だけを立てても意味がありません。
つまり正しい施工が伴っていなけば実態が異なってしまうのです。
工務店の知識のアップデートはとても重要です。それと同じく、現場で施工する職人の知識のアップデートもとても重要なのです。
 
15年ほど前、職人は新しい技術や工法をすんなり受け入れるのが苦手でした。
それは今まで培ってきた自分の仕事に誇りを持っていたからこそ(^ ^)
 
しかし今では時代も変わり、今までの常識の改革を図る工務店も急激に増えた事から、意識も理解も大きく変わり積極的に知識と技術を蓄積しようとする職人がほとんどです(^ ^)
私も元々は大工職人であるがゆえ、職人の思いは良くも悪くも手にとるように解ってしまいます(^ ^;
だからこそ、現場で活躍する職人をリスペクトし、現場の意見も聴きながらより良い品質と施工性の実現を目指しています(^ ^)
 
本当に信頼できる職人とは、知らなかった事を「知っている」に変える探究心と吸収力が大きく、住まい手の為に仕事を考えられる人だと思っています。
そんな職人さんこそが、プロと呼ばれる人財(じんざい)なのです(^ ^)