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お問い合せ

2024.10.30 / 中藤 貴雄 安心は足元から

浅口市鴨方町にて10月25日より構造材の搬入&土台敷きがスタートしました。

 

本当は25日に構造材の搬入と1回目のホウ酸防蟻処理、翌26日から土台敷きの予定でしたが、 26日から上棟予定日の31日までまさかの雨予報…。

棟梁と相談して急遽25日に土台敷きをという事になり諸々を同日に敢行することに…。

朝のうちは少しバタバタしましたが無事搬入も完了。

ホウ酸防蟻処理も大工さんと上手くタイミングを合わせながら問題なく終了。

 

急な予定変更にも柔軟に対応してくれる辺りは流石みんなプロです。

 

その間棟梁たちは着々と基礎天端に墨出しをしたのちSE柱脚金物を設置していき、それを追いかけるように私が全ての柱脚金物をチェックしていきます。

これもいつものルーティン。

 

もちろん今回も丁寧に設置されており問題なく合格。

 

ところで、私たちネクサスアーキテクトが構造躯体にSE構法を標準採用しているのか。

それは過去の大地震でも倒壊や損傷が無いという実績ももちろんあります。

ですが私が最強の木構造だと考えSE構法を採用する幾つかの理由のうちの一つがこの『SE柱脚金物』です。

 

※SE柱脚金物【PX12】

 

このSE柱脚金物(黒い金物)の上に柱が取付くわけですが、特筆すべきは中央に見えるボルトの位置。

基礎の底(基礎梁の最下部)に固定されたボルトが柱の中心を引っ張ることによって、どの方向に力が加わっても偏りなく地震力に耐えることが出来ます。

【簡単な実験をYouTubeにアップしていますのでこちらからご覧ください。】

 

柱脚金物のみならず、各部に使用するSE構造金物自体がそれぞれ耐力を持つため、面材耐力壁(構造用面材)と合わせることでより強靭な構造となる訳です。

 

私が大工時代、阪神淡路大震災の光景を見て心に決めた『家族の命を守る凶器にならない家』を造りたいという想いと、作り手としての責任を全うする為にSE構法は欠かせない存在です。