2025.01.19 / 中藤 貴雄 1・17 ー30年目に思うことー
今から30年前の1995年1月17日、午前5時46分に発生した阪神淡路大震災。
軽トラのメンテナンスのために立ち寄ったCAR用品店のTV売り場で流れていた光景で事態の深刻さを認識したのは当日の11時ごろ。
私が大工をしていた23才の時でした。
私の住む倉敷市でも震度4が観測され、生まれて初めて目にした大地震に大きな衝撃と「恐怖」を感じたのを覚えています。
当時実際に現場で家づくりをしていた、まだまだ5年目の駆け出し大工だった私は、
『自分達の手掛けた家は大丈夫なんだろうか…。』
そんな不安を覚えたこともありました。
また、今年のテレビでも取り上げられていた「災害医療におけるトリアージ」や、避難所生活や車中泊で起こりうる身体的・肉体的ストレスによる「災害関連死」といった問題も、もしも倒壊や大規模損壊を免れ自宅で生活を続けることが出来る住環境があったならより多くの命が助かっていたのかもしれません。
私が【地震に負けない住まいづくり】を最重要視するようになったのは阪神淡路大震災を目の当たりにしたから。
家づくりに関わる私たちのような工務店に出来ることは、住まい手の命を守れるほど強靭な家を作ること。
そのためには日ごろからの「学び」や構造の「選択」が大きな差になると思っています。
阪神淡路大震災から30年目の今も、もちろんこれからも、より安全で快適な住環境を創り住まい手の命を守る家づくりが出来るよう学び続けていきたいと思います。