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2022.08.15 / おうちのコラム 夏涼しいお家にするには? おうちコラムvol.55

アパートやコーポに限らず、現在お住まいの住宅は「夏にエアコンが効かない」という話はよく聞きます。
しかし最近の高性能なお家といえども夏の暑さ対策は必須です。
今回は、夏涼しいお家にするための工夫についてお話します。
 
まず初めに、夏に家の中が暑いのはなぜか?
それは家の外(外気)の熱が室内に侵入してくるからなんです。
ちなみに冬に家の中が寒いのは、家の中から屋外に熱が逃げていくから。
つまり“熱の移動”が関係しているんですね。
 
では“熱”はどこからどのように移動しているのか見てみましょう。
 

資源エネルギー庁出典
このように夏も冬もかなりの割合で熱は窓から移動します。
つまり、窓の対策が一番効果的という事になります。
 
新築の場合は、夏に西日の当たる西面の窓だけでなく、午前中の陽射しも抑制できるよう東面についても設計の段階から窓の大きさや配置、ガラスの種類などを考慮し計画することがマストです。
また、意外と見落としがちですが夏は夕方ごろに北面の窓にも陽射しが当たることも念頭に置いて計画する必要があります。

 
では大きな窓を付けがちな南面はどうでしょう?
 
こちらは特に注意が必要です。
窓から侵入する熱の大半は、日射(太陽光)が窓に当たることで熱に変わりガラスを伝って室内に移動します。
その窓の面積が大きいとより多くの熱が浸入してしまいます。
 

出来ればその日射が熱に変わる前、つまりガラスに当たる前にカットするのが理想的…。
 
こんな時に力を発揮するのが“日除け部材”と呼ばれるモノたち。
例えば庇もその一つ。
「庇は雨の日に窓を開けるためのもの」と思っている方がほとんどですが、実は窓に当たる夏の日射を遮る役割が大きいのです。
 
他にも、「アウターシェード」と呼ばれる「洋風の簾」も効果的で窓に当たる陽射しを80%程度カットしてくれます。
アウターシェード

 
また、比較的安価で後付け設置も可能なので、既存住宅の南面の窓や西日の当たる窓に取り付ける「窓際リフォーム」でも人気の商品です。
 
今回お伝えしました“夏涼しいお家にする工夫”、いかがでしたでしょうか?
新築を建てる時は綿密な計画を立てて設計すれば効果は絶大です。
既存住宅でも簡単なリフォームで対応可能なものも色々あります。
暑い夏を乗り切るために、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
 
『日除けは外で』、覚えておいてくださいね。