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2020.08.28 / 中藤 貴雄 「つ」離れ -16人の息子たち・続編-

以前、16人の息子たち!?で ご紹介しました「玉島フットボールクラブ」。
私がスタッフを務めるキッズ(未就学児)から小学6年生までが所属するジュニアサッカークラブです(^ ^)
前回掲載した時には「16人」だった息子たちも、1年9か月が経った今では「19人」にパワーアップです(^O^)
 
しかし、4年生になったばかりの彼らを待っていたのは新型コロナウイルス感染症による学校の休校。
またそれに伴う当クラブの活動自粛と、遊び盛りの彼らにとってはとても寂しい現状でした(;o;)
それでも彼らは近所のチームメイト数人で、自分たちで工夫しながら近所の公園の端っこでボールを触っていたらしく、思う存分サッカーが出来ない自粛期間の影響も手伝ってか年齢を重ねるにつれ彼らのサッカー愛は急激に増している模様(^ ^)
 

その後、5月中旬の学校再開に併せてサッカーも練習を再開。
そして先日久々に倉敷地区で2日間開催の大きな大会がありました。
 

 

勝敗結果も素晴らしいのですが、特筆すべきその試合内容(^ ^)
なかなか出来ないながらも今までスタッフが伝え続けて来た事を、それ以上の内容でやってみせたのです!
しかも各試合前に付け加えた課題も、キチンと理解しチャレンジしてクリアしてみせたのです!!
これ程大きな進歩を見せるとは‥。いい意味で、期待を大きく裏切ってくれたのです(^O^)
まだまだ波はありますが、彼らの喜ぶ顔を見る限りとても大きな自信になったことは間違いありません!!(^∇^)
 
子供たちの理解力やなかなか結果が出ない時期に危機感や不安を覚える指導経験のまだ浅いスタッフや父兄の方に、私は時々「つ」離れ のお話をします。
「つ」離れ とは落語用語で数の数え方に由来します。1つ、2つ、3つ・・・8つ、9つ、10。
ひとつ、ふたつと数えて行った時、9つまでは「つ」が付きますが、10 (とう)で「つ」が離れます。
落語の世界では新米の落語家さんの寄席に来てくださるお客さんの数が10人になったら、「おっ、どうにか“「つ」離れ”したな!」と一安心される様です(^ ^)
 
実際にうちの子供たちの成長を見返した時、確かに4年生くらいから自立心が芽生えだし、自分の意思で自転車で友達のところに遊びに行ったり、そこから友達と別のところに遊びに行ったり‥と行動範囲も世界観も変わっていきます。
「〇〇に行ってくる!」と言って出て行った先と、帰ってきた時に「今日〇〇行ったんよ!」と教えてくれる場所が全く違ったり(^ ^;)
成長していく過程で“10才”という年齢は、「自分で考え行動し、その時間を仲間と共有しながら遊びや行動の幅を広げていく大切な時期」だと考えると、“「つ」離れ”は子供たちが自ら変わろうとする彼らにとっては大きな変革の時期(^ ^)
「4年生くらいになったら変わるから大丈夫よ(^ ^)!」と。
 
彼らの持つポテンシャルは計り知れません。
子供たちが10才から大きく変革を遂げるためには、それまでに彼らが得た経験や体験が大きな影響を与えると考えます。
 


大きな進歩を見せた19人の息子たち
“「つ」離れ”を迎えるまでの9年間は親としても指導者としても、焦らず奢らず、いかに楽しめるか、いかに夢中になれるかのベースを作ってあげる事が大切(^ ^)
子育ては「手を離しても目を離さず、目を離しても心離さず」とも言います。
“しっかりと見守りながら少しずつゆっくりと手を離す。”
ついつい手を出してしまうのが親心ではありますが‥(^ ^;)
 
少しずつ親離れの準備を始めた子供たちに対し、親も少しずつ子離れの準備を始める。
「つ」離れ とは、親にとっても大切な時期なのかもしれません(^ ^)