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2020.09.17 / 中藤 貴雄 地震と台風に備える おうちコラム vol.41

「地震大国日本」
みなさん一度は耳にしたことがある言葉ですよね。
また、「大型で非常に強い台風○○号」という表現もテレビでよく耳にするフレーズです。
日本は昔から「地震」の多発地域でもあり「台風」の通り道でもあります。
そんな「地震」と「台風」は、「地震力」と「風圧力」という形でどちらも建物に大きな影響を与えます。
 
「地震力」は地震の揺れにより建物に加わる力の事をいい、建物の重さが重いほど、高さが高いほど その力は大きくなります。
「風圧力」は風が建物の壁面を押す力の事をいい、風速が早いほど、建物の高さが高いほどその力は大きくなります。
 
そもそも建物には、建物そのものの重さ(固定荷重)と、建物の中にある物の重さ(積載荷重)によって常時垂直に力が加わっています。
これを鉛直荷重と言います。
 
地震に耐えうるため必要な耐力については、鉛直荷重に“地震力”を加えて検討します。
台風に耐えうるため必要な耐力については、鉛直荷重に“風圧力”を加えて検討します。
それぞれを検討した結果、出た値から厳しい値を耐震基準における「必要耐力」とし、その値を満たすよう設計していく事になります。
 
ここまで色々と難しく書いたのですが‥。
何か気付きませんでした?(^ ^)
 
そうなんです、建築基準法では「地震と台風は同時に来ない」ものとして示されているのです!
しかし最近のニュースを見ていると、台風情報の最中にテロップで地震速報が出るのも珍しくありません。
確率は高くは無いにせよ、現に可能性はゼロではないのです。
実際に来たらと思うと‥、ゾッとします‥( ;゚Д゚)
 
現在弊社でも状況に応じて「耐風等級2(最高等級)」を採用しています。
この耐風等級については、耐震等級と同じく建築基準法ではなく品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)という法律で定められています。
 
ちなみに耐震等級・耐風等級の詳細は‥
 

耐震等級
耐風等級

 

耐風等級については、耐震の検討時と違って建物周辺に建物があって直接風が当たらない等、実際に建つ建物の周りの状況が影響するので密集地であれば大きな影響を受けない場所もありますが、周りに何もない、あるいは風の影響を受けやすい立地などの場合はしっかり考慮した方がいいかもしれません。
 
先般の西日本豪雨災害でも見られたように、「線状降水帯」により過去に経験のないほどの豪雨による災害が毎年のように全国で頻繁に発生しています。
仮に前例がなかったとしても何が起こるかわからない昨今、「耐風等級」も万が一に備えて安心して暮らすための選択肢になることは間違いありません。