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お問い合せ

倉敷市T様邸

ダイニング
 

ご実家の隣へ新築された、28.5坪とコンパクトながらも存在感のあるお住まい。
南側に建物が隣接しているため採光の難しい立地でしたが、小さな吹抜けを設けることで明るいリビングを実現しました。
弊社にて設計・監理を行い、ご主人のお友達の工務店様に施工していただきました。

 
 

T様

 

中藤: 今回は、弊社がTさんの家づくりに関わらせて貰うことになった経緯から、お引渡し後1年経った現在までの住み心地などについてお話を伺えたらと思います。
まず最初に、今回は施工を浅野工業さん、設計監理を弊社でという形で関わらせてもらうことになりましたが、どういった経緯で弊社が関わらせて頂けるようになったんでしょうか?
 
奥様:「すごく良い感じに設計してくれる知り合いの建築士さんが居るんだけど」みたいな感じで紹介されて。
 
ご主人:確か浅野工業の社長が「ネクサスさんは温熱設計の勉強もしてて、時々飲みに行ったりもしてる人で」って話をきいて。
それでですかね。
 
中藤:快適な家を作ろうって話は、よく社長と飲みながらしてたから。(笑)
そういうのもあって紹介してもらったって感じですね。
 
ご主人:そうですね。

 

中藤:弊社と出会う前から家づくりで一番大事にしたかったのはどんな所ですか?
 
ご主人:冷暖房は出来るだけ使わなくていい家にしたいなって話になったんです。
 
奥様:私はもう冬暖かくて収納が沢山ある家。
それがあれば良いと思ってました。(笑)
 
中藤:なるほど、言ってたもんね。(笑)
 
ご主人:奥さんの希望が第一なんで、それが希望通りになった後、風通しの良くて冷暖房を出来るだけ使わない家だったら良いなって思ってました。
 
中藤:奥さん思いで素晴らしいですね!
ご主人はエアコンが嫌いでしたっけ?
 
ご主人:いえ、別にそうではないんですけど。。
 
奥様:締め切ったのがすごく嫌いなんです。閉塞感というか。
 
中藤:なるほど、だから余計に風通しは大事なんですね。
 
ご主人:そうなんです。

 
 

T様
 

中藤:引渡しから約1年が経ち、冬も夏も経過しましたが、冬を過ごしてみた感想を聞かせてもらえますか?
 
奥様:暖房の設定温度がマンションの時より全然低くて。
上げたり下げたりしてないし、マンションの時の様に底冷えも感じなくて、寒い~っていうのがなかったです。
 
中藤:ご主人は夜勤から帰ってくる日もありますが、どうでした?
 
ご主人:帰って来ても全然暖房はいらなかったです。
 
中藤:夏はどうでした?
 
ご主人:夏は明らかにアパートの時よりエアコン付けるのが遅くなりましたね。
 
中藤:夏の室温は比較的高くないっていうことかな?
 
奥様:なんかこう、室温の上がり下がりを家の中であまり感じなかったです。
 
中藤:それは嬉しい。(笑)
エアコンの設定温度って何度にしてますか?
 
奥様:冬は23度で、夏は27度です。
 
中藤:それまではもっと設定は低かった?
 
奥様:夏は24度くらい。
冬は27度とかだったかな?
 
中藤:結構、設定温度が変わりましたね。
毎月の電気代はどれくらいになってますか?
 
奥様:電気代は平均でだいたい月に12,000円前後くらいかな。
 
中藤:年間約14~15万くらいですね。
以前マンションに住んでいた時は電気とガスの併用だったこともあるけど、その頃と比較すると光熱費で40%の削減になってます。
今日も窓を開けてくれてますけど、普段から開けることは多いですか?
 
ご主人:結構開けてますよ。
家に帰ってきたら開けるよな。
 
奥様:うんうん。
気にしてやってるっていうか、自然とって感じです。
 
中藤:それだけでも室温って全然変わってきますよね。
上手に活用してくださってありがとうございます。
2階の階段室の一番高い窓は開けたりしてますか?
 
ご夫婦:めちゃくちゃ開けてますよ。
 
中藤:開けると部屋の暑さは変わります?
 
ご主人:変わる気がする。
 
奥様:うんうん。

 
 

T様
 

中藤:吹抜のシーリングファンはどうですか?
 
奥様:冬、めちゃくちゃ使います。
下向きに回してたら違う気がして。
 
中藤:暖房で暖かい空気は上に昇って吹抜に溜まるし、吹抜の窓には11時頃から日が当たり出して吹抜に暖かい空気をつくってくれるから、それをシーリングファンで下に降ろすことでちゃんと暖気を拡散してくれるんですね。
 
奥様:シーリングファンを回さないで2階の子供部屋の吹抜に面した窓をあけておいたら、子供部屋がめちゃくちゃあったかくて。(笑)
 
中藤:なるほど。(笑)
子供部屋を暖めたい時には開けておくと、子供部屋のエアコンを使う頻度は少なくできるので省エネにもなりますね。
逆に、LDKをあっためたい時には、吹抜に面した窓を閉めておいた方が良いです。
暖めたい場所に応じて使い分けをするとより効率的に活用することが出来ると思います。
ハニカムスクリーンの開け閉めはされてますか?
 
奥様:そうですね、寝る前は全部閉めて、朝は薄いレースにしてます。
 
中藤:夏も冬も同じようにされてますか?
 
奥様:そうですね。
 
中藤:特に冬は暖まった空気を逃がさないために、窓に陽が当たらなくなったら降ろしてあげたらいいですね。
 
奥様:リビングの大きい窓のハニカムを閉め忘れて開けっ放しで寝てたことがあって、あっと思って次の日からちゃんと降ろして寝たら全然暖かさが違って。
 
中藤:そう考えるとハニカムスクリーンの効果は大きいですね!
 
奥様:そうですね!
暖房ないとちょっと寒いので、冬の朝タイマーをかけてる日もあるんですけど、、
 
中藤:朝タイマーでエアコンを付ける、それで良いですよ。
無理やり昨夜の室温(熱)だけで、朝我慢して過ごす必要はないです。
外が凄く寒い日はそれなりに部屋の中も寒くなるし、何もしなかったらやっぱり室温は落ちていくので、節電は心掛けるけど我慢はしない生活が理想ですね。

 
 

T様
 

中藤:では、ここからは少し設備について教えてください。
1階と2階はそれぞれ違うタイプのトイレを付けさせてもらってますが、清掃性の違いってありますか?
 
奥様:やっぱりあります。
2階はタンクレス風のトイレですけど、汚れがやっぱりつきやすい気がします。
ブラシもちょっと入れにくくて。
でも、どっちもフチがないから凄く拭きやすいですよ。
 
中藤:そんなに苦になるほどでもないですか?
 
奥様:比べるとってくらいで、苦になるほどじゃないです。
1階のタンクレスは汚れが付きにくいので気付いたら結構掃除してないみたいな。(笑)
 
中藤:お風呂はどうですか?
 
奥様:お風呂も棚をもう極力少なくして、鏡も小さくしたのでめちゃくちゃ楽です。(笑)
水垢を気にしなくてよくなった。
 
中藤:最近棚を無くしたいって人が増えてて、鏡も無くしてしまう人も中にはいます。
確かにああいったところが全部汚れますよね、鏡なんか特に。
 
奥様:浴室を丸洗いする時にシャワーでザーって出来るのですごい楽です。(笑)
 
中藤:そう考えたらどんな設備を選ぶかって大事ですよね。
レンジフードはどうです?
自動で洗ってくれるタイプですよね。
 
奥様:もうめちゃめちゃ楽で(笑)
下側にフィルター付けてるのもあるんですけど、ささーっと拭くだけであとはもう洗浄。
 
中藤:洗浄も2ヶ月に1回くらいですよね。
 
奥様:そうです!
そのタイミングでフィルターも変えてます。
 
中藤:ちなみにフィルターしてても中って汚れてますか?
 
奥様:洗浄後のお湯が若干白く濁っているので、多少汚れてると思います。
 
中藤:これなら永く綺麗に使うことが出来そうですね。
造作洗面台はどうですか?
どうしても既製品よりは掃除の楽さでは劣ると思うけど、実際毎朝使ってみて。
 
奥様:マンションの時の既製品の様に、バーって洗える感じではないですけど使い難いとか困ったっていうのは無いです。
 
中藤:布団干しバーは活用されてますか?
 
奥様:あんまり…。(笑)
窓から折りたたんで出さなくちゃいけないので、ちょっと面倒臭くなってきて。(笑)
 
中藤:確かに出しにくいよね。
 
奥様:タオルケットとかは全然出しやすいので布団干しバーで干してます。
 
中藤:なるほど、物干し竿代わりね。(笑)
 
奥様:そうですね。(笑)

 
 

T様
 

中藤:ご自宅を建ててから友達の家に遊びに行ったり、友達が来たりすることはありますか?
 
奥様:「おしゃれだなぁ」って。吹抜とか「へぇ~」とかって(笑)
 
中藤:吹抜とかもね(笑)
 
奥様:あと友達っていうより、向かいにある実家のお義母さんが、冬に来るたびに「暖かいなぁ」って言います。(笑)
 
中藤:確かに、母屋の様な日本家屋は、夏は涼しいんだけど冬は寒いから、お義母さん達は良く解るかもね。
吹抜って1階の料理の匂いが上がってくるんじゃないかって心配する人も多いんですが、実際何か感じたりお子さんが言っていたりした事はありますか?
 
奥様:いや、1回も無いです。
 
ご主人:聞いたことない。
 
奥様:基本ずっと家族でリビングに居るっていうのもあるかも。
 
中藤:お子さんは何歳だったかな?
 
奥様:もうすぐ13歳と12歳。
 
中藤:そっか、中学生になっても一緒にリビングで過ごせるって良いですね。
 
ご夫婦:そうですね。

 

中藤:最後にお二人が「良かったな」って思うのはどんな所ですか?
 
奥様:私は横並びのキッチン 
 
中藤:これずっと言ってたもんね。
 
奥様:夢だったので。(笑)
 
ご主人:僕は風通しが良い家になって、それが一番良かったです。
 
中藤:パッシブデザインをしっかり活用して、暖かいや涼しい、風通しといったことを体感として感じて頂いているっていうのは本当に設計者冥利に尽きます。
今日はインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。